話題沸騰!『悪役令嬢の中の人』は友情を超えた “純愛” の物語!?

マンガ好きなら見逃せない!? 毎年話題の「次に来るマンガ大賞」。

SNSを通じて既に話題が高まっているものから隠れた名作まで多くの注目作がノミネートされる人気イベントです。

今回はそんな「次に来るマンガ大賞2022 Webマンガ部門」でライターイチオシのコミック『悪役令嬢の中の人 ~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~』を紹介します!

悪役令嬢モノ=転生したヒロインの元に真のヒーローが現れ恋愛する王道ストーリー……だけじゃない!

「次に来るマンガ大賞2022 Webマンガ部門」にもノミネートしている話題作・・・

『悪役令嬢の中の人 ~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~』

をご存じでしょうか?

タイトルだけ見て

「最近はやりのいわゆる“なろう系”かな?」

と思った方もいるかもしれません。

確かに原作は大人気小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿された、まきぶろさん作「悪役令嬢の中の人」です。

ただこの作品の凄いところは、物語の主軸が一貫して転生者である女の子を一途に想い続ける悪役令嬢の復讐譚であるということ!

友情や恋という単語だけではとても言い表せない、純粋な愛の気持ちが心を打つストーリーが話題を呼んでいるのです。

可哀そうな当て馬「レミリア」を誰よりも慈しむ「エミ」の優しさが尊い!

物語の主人公は人気乙女ゲームアプリ「星の乙女と救世の騎士」の中で悪役令嬢として登場する「レミリア・ローゼ・グラウプナー(=以下、レミリア)」。

レミリアは幼いころ高熱を出して床に臥せてしまいます。病に侵されふと意識を失うと……身体の自由が「誰かに奪われている」ことに気が付きます。

レミリアの中に入り込んできたのは、現代日本から転生して来た少女「小林恵美(=以下、エミ)」。

彼女はレミリアの居る世界である「星の乙女と救世の騎士」を、そして何より「レミリア」という存在を愛していました。

自身の自由を奪われたレミリアは最初エミの存在を疎み、憎み、怒りに震えます。

しかし同じ身体を共有しているからこそ伝わってくる

「誰よりもレミリアを幸せにしてあげたい」

というエミの純粋な気持ちに触れ、気付けばレミリアにとって、エミは誰よりも大事な存在へと変わっていくのです。

将来的に「悪役令嬢」の道へ進んでしまうことを阻止しレミリアとしての幸せを掴み取るため、エミはゲームで言うところの「育成」に勤しみます。

令嬢だからと好き勝手生きるのではなく、魔物の討伐をしてレベル上げをしたり、ゲームの中で将来起きてしまう厄災に備えて用意をしたり……。

誰よりもゲームの世界や登場する人物を愛しているエミは、その過程で多くの「攻略対象キャラ」の心をも救っていくのでした。

誰をも愛し誰からも愛されるエミは幸せな将来を迎えるはずだった?

レミリアを愛し、「星の乙女と救世の騎士」の世界を大事にするエミの努力によって、レミリアは誰からも愛される優しい少女として日常を過ごします。

日々が経過していく中で、身体の内側から見守っているレミリア自身もだんだんとエミを慈しむ気持ちが膨らんでいきました。

「エミが ”レミリア” を幸せにしたいと願っているように、わたくしもエミが幸せになる姿をここから見ていたい……」。

残念ながらレミリアとエミは意思疎通を取ることはできません。

内側にいるレミリアはエミの行動や考えを受け取ることが出来ますが、レミリアの考えをエミに伝えることは出来ないのです。

自分の想いが伝わらないもどかしさを感じながらもエミを見守り、彼女の幸せを祈り続けるレミリア。

誰をも愛し誰からも愛されるエミはこのまま幸せな将来を迎える……はずでした。

しかし、非情なことに、エミが扮する “レミリア” は「断罪イベント」の憂き目にあうのです。

ゲーム本来の主人公である「星の乙女」の存在によって……。

1つの身体に2人の心。人格が入れ替わる時、少女の復讐が始まる

レミリアを成長させる日々の中で、王子を筆頭とする「攻略キャラクター」たちとも友情を育んだエミ。

彼らはエミの中に居るレミリアと同じようにエミを信頼し、時には愛情をもって “レミリア” に接していました。

ゲームのメイン舞台となる魔法学園での緩やかな毎日。平穏な日常は、ある日あっけなく崩壊します。「星の乙女」の登場です。

転校生として入学してきた「星の乙女」こと「ピナ・ブランシュ(=ピナ)」もエミと同じく転生者でした。

初対面から馴れ馴れしく接触してきたピナに最初は訝し気な反応を返していた攻略キャラクターたち。

しかし何の因果か、彼らは次第にピナの言い分を信じるようになり、エミは孤立していくのです……。

そして努力も虚しく「断罪イベント」が発生してしまいました。

「レミリアたんを幸せにしたい」。

そんな想いが報われないことに気付いてしまったエミの目の前は真っ暗になってしまいます。

全身の血の気が引き、意識を失うエミ。

そうして現れたのは、今まで内側から見守っていた「レミリア」でした。

レミリアは10年以上もの間エミを見ていました。

エミが誰よりも努力家で、誰よりも世界を愛し、誰よりも平和を願っていたことを知っているのです。

真面目でひたむきなエミのことをレミリアは愛おしいとさえ感じていました。

そんな彼女を「断罪」した者たちを許せるはずがありません

レミリアは復讐を誓い、その場を後にするのでした。

エミがレミリアの幸せを願ったように、今度はレミリアの手で、エミを陥れた全ての者へ報復することを自分自身に約束して……。

まとめ

この作品の要となるのは、ひとえにレミリアとエミの間にある「深い愛情」。

エミの中に居たころのレミリアがエミへ想いを伝えることが出来なかったように、現在表に出ているレミリアはエミの感情を知ることが出来ません。お互い会話をしたこともありません。

それでもレミリアは誰よりもエミのことを愛し、エミに愛されていることを自覚しています。

交流を経て生まれた「友情」でも、交際や結婚といった将来が見える「恋愛感情」とも違う。

2人だからこそ育まれている名状しがたい「愛の物語」なのです。

国や世界を揺るがす規模の大きいものばかり?

私は現在、出版されている漫画版第1巻を読破後、続きが気になり過ぎてすぐに原作小説を全て読んでしまいました!

ネタバレにならない範囲での感想ですが、レミリアが起こす行動は国や、それこそ世界を揺るがすような規模の大きいものばかり。

それでも全ての行動の主軸には「エミ」がいて、

「エミならきっとこうしただろう」「エミならこう考えるはずだ」

と芯がブレないまま一途に想い続ける様子が堪らない傑作でした!

恋愛漫画に少し飽きてしまった方や、いわゆる「クソデカ感情」が好きな方は読んで損はないと思います。

今までは文章の中で繰り広げられていたレミリアの冒険譚は、学園の枠を超えた先で出逢う新たな登場人物たちは、作画担当の白梅ナズナ先生の手によってどのような表情を見せてくれるのでしょうか。

今後の展開がとても楽しみです。まだ読んでいない人はぜひ。

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